太平洋フェリー いしかり

2022/08/13更新

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北海道観光マスターの資格を持つ管理人が実際に観光地やホテル・お店を訪れてレポートしたり旅行記・宿泊記を書いてる当ブログ「実走北海道2nd

今回は。。。

名古屋から苫小牧に向かう太平洋フェリーのいしかりに乗船してきました。その感想とレポートです。北海道行きカーフェリーに初めて乗る人へのアドバイスになれば幸いです。

ちなみに、今回はちょっと長めです。

目次

一等船室(インサイド)

今回利用したのは1等船室(二名用洋室)です。太平洋フェリーではA期間と呼ばれる閑散期は船室の占有料金が不要なので、一人で二人部屋を使うことができます。

今回の移動を例に取ると・・・運転手1人の二等船室込みの車1台料金(JAF割引)が30600円。それに1等差額が6500円で合計37100円になります。他の期間(B,C期間)だと部屋の利用人数に満たない場合は占有料金が必要なのでA期間なら是非使ってみたいシステム。

今回は1等でしたが、空いていたら特等も占有料金無しで利用できますよ。

いしかりの1等船室インサイド(二名用洋室)には窓がないものの、部屋着や船内用スリッパ、シャワー、トイレ、洗面台などがそろっていて個室になっているので安い割に快適。当然鍵もかかるのでセキュリティ的にも良いです。

部屋の中はビジネスホテルのカードキータイプと同じで、入り口にあるカード入れにカードを入れると電気が使えるシステムです。

なので、不要なカードを持参すると便利です。なおエアコンはカードを挿さなくても動いています。

ベッド

1等船室のベッド

ベッドの幅は95cm。部屋の扉を開けると正面に廊下があって、両側にデスクやクローゼット、シャワールームが設置されています。ベッドが置かれた部分の広さは縦横3m弱くらい。

ベッドとベッドの間にはライトのスイッチ類とコンセントが一つ。ベッドの枕と反対側の壁にはテレビが掛けられています。

シャワールームとクローゼット

一等船室の各所

洗面はコップと歯ブラシ、ドライヤーのみとかなり割り切ったアメニティです。化粧水はもちろん、髭剃りやブラシもないので自分で持っていきましょう。

洗面台の隣にはトイレ。ウォシュレットなんてものはありません。壁にある金属製のボタンを押すと水が流れます。

一番奥にあるのがシャワーブース。トイレ・洗面と分けているのは申し訳程度の壁とシャワーカーテンのみなので、調子に乗るとトイレが水浸しになるので注意が必要です。

ボディーソープとリンスインシャンプーのディスペンサーが壁に設置されていますが、リンスと洗顔料は持参したほうが良いかな。

入り口のすぐ横にはクローゼット。写真に撮れていませんが、この下にスリッパが格納されています。クローゼット上の見慣れないマークは救命胴衣。フェリーらしい装備品ですね。

クローゼットの横の扉を開けると棚があって、そこにタオルと部屋着が置かれています。部屋着だと売店等が利用不可と書いてあったので、面倒くさいからこれには着替えていません(^^;

デスク周辺

1等船室のデスク

左側に写っているコップのようなものが湯沸かし器。昔のビジネスホテルに行くと全部このタイプでしたよね。一回で沸かせるのは250mlくらいでしょうか。残念ながらカップ麺を作るほどは一回で沸かないので、食べるなら給湯室でお湯を入れましょう。

透明のケースの中には湯のみと粉末緑茶・粉末ほうじ茶。お湯を沸かして使うのはコレか持ち込んだインスタントコーヒーくらいかな?

デスクの横にもコンセントが一つ設置されています。

冷蔵庫

さきほどの写真では写っていませんが、デスクの左側下部に冷蔵庫があります。ビジネスホテルによくあるワンドアタイプで、冷凍スペースもありました。保冷剤を再冷凍できるのはありがたい。2Lのペットボトルも入るのでスーパーで買って持ち込むのもあり。持ち込んだ缶ビールも余裕で冷やせます。

冷蔵庫にあるダイヤルを回して最強にすると、二段目くらいなら冷えすぎて凍るので注意。

S寝台・B寝台・2等和室

いしかりには1等船室で利用したのですが、今回の乗船は結構空いていたので他の船室もちょっとだけご紹介。

S寝台

S寝台
S寝台内部

高さのあるカプセルホテルのような個室部分です。衛星放送が受信できるテレビと電灯があります。コンセントは灯りの下部にあるので充電には延長コード必須です。荷物は通路部分とベッド下、テレビの上に置くことができます。

このようなベッドが16台(だったかな?)集まって一部屋になっています。

B寝台

B寝台

S寝台の高さが半分になってテレビがなくなったもの。二段ベッドの一段分が個室部分となります。荷物は部屋内通路に。コンセントはS寝台と同じく灯りの下部にあります。

こちらもいくつかのベッドが寄り集まって一部屋になっています。

一度乗ったことがありますが、そこそこ快適。圧迫感があるので結局ロビーで過ごす時間が多いですが。

S寝台もB寝台も半個室とはいえセキュリティ的に問題があるので、貴重品は持ち歩くかロッカーに預けるかの方が良いですね。

二等和室

2等和室

二等和室。いわゆる雑魚寝部屋で一番安くフェリーに乗ることができる部屋です。新造船は雑魚寝部屋自体が無いことがあるので今や貴重な設備でもありますね。

板と板に挟まれた部分が個人スペースで、枕をそこに置いて寝ると隣の人に寝顔を見られません。船によっては読書灯があることもありますが、今回乗船したいしかりにはありません。

二等和室で取ったときはだいたいロビーの椅子に座って時間をつぶします。

コンセントは雑魚寝部屋ごとに二つくらいしかないので、分岐タップを用意するか順番に使うしかありません。

船内設備

いしかりの船内には様々な設備が整えられています。

旅人用設備

ロッカーなど

ロッカーは有料です。大きさによって300円と200円があります。貴重品ボックスは無料だったかな。二等和室・B寝台・S寝台は個人専有スペースに鍵がかからないので貴重品はこちらに預けたほうが無難です。

コインランドリーは洗濯200円、乾燥100円。利用時間は7時~22時までで、洗剤はついていません。家から持ってくるか売店で購入しましょう。洗濯機も乾燥機も二台しかないので取り合いになります。使う人は乗船後すぐに使うのがおすすめです。

写真の右下は給湯室。給湯器がありますが湯を貯めて放出するタイプなので、使う人がたくさんいると湯温が下がるので待ち時間が必要になります。写っていませんが右側には電子レンジ。こちらも一台しかありません。

ゆったり過ごす設備

船内施設

船内には男女別大浴場もあります。個室にはシャワールームなどがついていますが、寝台や二等和室の場合はこちらを利用することになります。衝立のある洗い場が11個にシャワーブースが2か所。浴槽が2つあります。脱衣場も結構な広さがあるので余裕がありますが、ドライヤーの数が4つほどと少なめですね。あくまで男子浴場の話ですが。

なお、この大浴場は苫小牧入港30分前まで24時間無料で入ることができるとアナウンスがありますが、正確には仙台港入港時に清掃作業があるのでそれ以外の時間になります。

写真の右上は軽食コーナー。乗務員がなにかと兼務しているので営業時間が決まっていますが、カレーや蕎麦などの軽食もとることができるので重宝します。仙台入港まえの14時には焼き立てパンの販売も。

焼き立てパンは数量限定なのであっという間に売り切れますが、カレーパンがあるときは売り切れても揚げてくれます。待つけど売り切れ直後に行った方が揚げたてで美味しい。

左下はお茶。緑茶・ほうじ茶・水のそれぞれCOLDとHOTが無料で頂けます。軽食コーナーを利用しなくてもいつでも飲むことができます。

右下はミコノスというホール。時間によって演奏会があったり映画を上映したりしています。無料で利用可能。

他にも船内には売店やマッサージチェア、ゲームコーナーなどもあるのでいろいろやりながら北海道上陸を心待ちにしましょう。

レストラン

1日目夕食

船内レストランはディナー2000円、ランチ・モーニングは各1000円になっています。

いしかりの船内レストランの食事はフェリーの中と思えば値段なりかなぁというお味。

愛知県周辺の名物「大あさり」もあったりしますが、おすすめするなら牛肉ステーキかな。ステーキというには薄いお肉ですが、ソースにも種類があるのでこれだけで結構楽しめます。

レストランにはサラダバーもあるので、船内で不足しがちな野菜や果物を摂るには良いと思います。

メニューは写真左上に書いてあるものの他にカレー、マンゴー、スイカ、焼きそば、水餃子スープ、かき氷、レモンケーキ、バニラアイスといったところ。

軽食コーナーでも食事をとることができるので、そこまでして食べなくても良いかもというレベル。団体客で乗り込んでる人たちで結構な混み具合ですしね。

その他の写真

軽食コーナーのメニュー

そこそこメニューあります。

いしかりの場合、この軽食コーナーの横に外を見ながら自由に使えるテーブルと椅子が並べられているのでとても使いやすい軽食コーナーです。

私は食べませんでしたが他の乗客を見た感じ、カレーと生ビールとモーニングセットが人気なようですね。

販売している時間が決まっているのと時間限定メニューもあるので、食べてみたいものは予め決めておきましょう。

変わったものでは名古屋コーチンを使った卵かけごはんセットもあります。気にはなったけど、パンを持ち込んだので食べて無いんですよねぇ。

記念写真コーナー

コスプレ

館長のジャケットを着て記念写真を撮ることができるコーナー。浮き輪にもいしかりと書かれています。家族連れや大学生の団体に人気でした。

あったほうが良い持ち物

名古屋からだと2泊、仙台からでも1泊するので色々と持ち込んだ方が何かと捗ります。

1.食べ物と飲み物。船内で全て賄う人には関係がない持ち物ですが、節約を考える人はなるべく持ち込みましょう。パン・インスタントコーヒー・2Lのペットボトル・お酒・カップ麺など。個室でないと冷蔵庫が使えないので注意。

ザ・ブレンド 117(4杯分)【ザ・ブレンド】

コーヒーは上のようなのが便利だけど、スティック型ミックスコーヒーを持っていくならカップを忘れずに。これくらいなら船内でも定価で売っていますけどね。上のは楽天のリンク

2.アメニティ系。船内にあるのはリンスインシャンプーとボディーソープのみ。個室利用者は+歯ブラシとタオル。フェイスケア用品や髭剃り、リンス・コンディショナーなんかは持ち込む必要があります。個室じゃない人は歯ブラシとタオルも忘れずに。

3.延長コード。特に寝台を利用すると必須アイテムになります。コンセントが一つしかない上に電灯の下というかなり使い勝手が悪い場所にあるので、充電ケーブルが短いとベッドまで届かずに宙ぶらりんになります。スマホ以外に電気を使わない人でも延長コードを持っていくか充電ケーブルを1m以上の長さで用意しましょう。

4.酔い止め。大型のカーフェリーなので揺れは少ないほうですが、あるに越したことはないです。

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これが一番効くと思います。他の酔い止めと違って、酔ってからでも効くのがポイント・・・なのですが、出港30分前に飲んだ方が確実に効いてくれるのであらかじめ飲む方が良い。12歳以下の子供は飲めなかったかも。

5.耳栓とアイマスク。消灯時間はありますが、意外と明るいです。寝台や雑魚寝だと周りの音も聞こえますので、気になる方は持って行った方が無難です。

特記事項

1.船内の売店にはカップ麺やパンといった食事になるようなものは一切販売していません。食べ物を持ち込まない場合はレストランか軽食コーナーか断食になります。

↓苫小牧から乗る人向け、テイクアウト可能なお店特集はこちらです↓

2.名古屋港から乗船する場合、乗船場所付近に食べ物を購入できる場所がありません。乗船手続きの前に買って来ましょう。野跡駅付近にコンビニが2軒あります。乗り場から車で5分ほど。

3.仙台港で一時下船することができます(約3時間)。フェリーターミナルには売店もあるけど、本気で買い物するなら多賀城のイオンまで徒歩20分です。東北の震災以降、仙台に寄ってない人は降りてみるのも良いかも。ニュースで良く見た風景から復旧したんだなぁと感慨深いものがあります。

軽自動車よりも上にある津波到達ライン

4.仙台一時下船ではフェリーターミナルから徒歩25分、イオンから徒歩10分のところにある利久で牛タン定食を食べるのもおすすめです。イオンには仙台銘菓の萩の月も売っているのでおすすめ。

5.JAF割引もありますが、閑散期のみ適用です。

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